DVの定義

DVとは、“ドメスティック” は、家庭内での事、家庭内に関する事、自国・国内に関する事を意味し、“バイオレンス” は、激しさ・強烈さ・暴力・暴行を意味します。
DV
DVとは、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」のことを意味します。DVの加害者は男性、被害者は女性という印象が一般的かもしれませんが、この逆のケースもよくあります。また、DVは広義の意味では子どもや高齢の親への暴力も含まれます。当院ではパートナー間のDVだけではなく、自分の親や子供に対して怒りの感情がコントロールできず攻撃的になってしまう、暴力をふるってしまうといった家庭内暴力、虐待行為に関しても相談を受け付けております。

2001年には「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法、配偶者暴力防止法)」が公布されました。これにより、被害者の相談や一時保護による安全の確保、申し立てがあれば裁判所から接近禁止命令や退去命令を出してもらうことなどが可能になりました。被害者側の自立の支援が行いやすい環境になったといえます。しかし、加害者がそのままの状態であるならば、相手が別の人になってもまた同じことを繰り返す可能性があります。

加害者自身、パートナーとの関係性において違和感、生きづらさ、傷付きを抱えて生きることになってしまいます。そのため、加害者が治療を受けて変わることは被害者のためだけではなく自分自身のためでもあり、とても意味のあることです。

本人が来たがらない場合

まずは対応を相談するためにご家族が受診してください。DVは家族とのコミュニケーション次第で問題行動は悪化も改善もします。本人との関係性が改善すれば治療に繋げる機会も増えるので今すぐご相談してください。