ウオーキングで感じたこと 大石CL/リカバリー職員・中村武雄

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大石クリニックの平成20年度最初のウオーキングは、初詣を兼ねて1月7日、故石原裕次郎が眠る鶴見の総持寺に参拝した。
大晦日から元旦にかけて大勢の参拝客で溢れた面影はすでになく、臨海工業都市横浜に、こんな広大な敷地面積、どっしりと重厚感溢れる佇まいの寺院があるのかと、3度目の訪れながら改めて感嘆する。
本堂では幸いにも読経の最中、数十名の僧侶が東西に分かれ、天井の高い寒々とした本堂に読経が合唱となって流れる。信仰とか宗教とかに無縁の私でも心が休まる思いがする。
読経の合間に打つ鐘の音、この鐘の余韻がいつまでも、いつまでも広い本堂の空間を唸るように響く。これには身体が痺れた。本当に心が洗われる思いがして暫し離れられない思いがした。
去年は時間の都合で中断した裕次郎の墓参りも、今年は参拝することができた。墓にたどり着く道すがら、後方から仲間の会話が自然に耳に入る。
Aさん : 裕次郎はアメリカのAAに入会していたそうだ。
Bさん : 裕次郎もアル中だったんだな。
Cさん : 裕次郎だって生身の人間だもんな。超人的スケジュールから来るストレスで酒に走ったんだろうな。
Dさん : つまり、環境と体質次第で誰がかかってもおかしくないのがアル中ってわけだ。
Eさん : そう、裕次郎だけじゃない、有名人でいえば、美空ひばり、三笠宮、アメリカのファーストレディ(ベテイ・フォード=フォード元大統領夫人)・・・・・
Bさん : 現職のブッシュ大統領も昔はアル中で飲んでいたそうだ。
Cさん : つまり、誰がアル中になってもおかしくない。恥ずかしがる必要もない。
Aさん : 必要なのは、治療して、断酒して、回復する事だ、自分の為、家族の為・・・・
後方から聞こえて来た会話に、「うーん」と思わず唸ってしまいました。さすがに大石クリニックの患者さんというか、大石「医科大学」の「医学生」という感さえしました。断酒の為の行動から病識(病気の正確な知識)を得、その病識を行動に生かす良い循環の中で、今日一日の断酒を積み重ねて行ければと思います。
最後に一言:会話の中でアル中=実名を列記しましたが、いわゆる「アル中」は他の病気と何ら変わらない病気であり、決して個人の名誉を傷つけるものではない事を前提としたものである事を念の為付記します。

 

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