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DV 体験談domestic violence experiences

20代 男性

私と彼女は大学時代に知り合いました。彼女は地方から上京してきたばかりで、都会での生活になかなか馴染めないような素朴な子でした。地下鉄や電車の乗継にも不慣れで見ているだけで危なっかしくてほっておけず、いつも一緒に行動するようになりました。
「Bくん、ありがとう」と彼女に言われるたび、彼女に頼りにされている自分が誇らしく嬉しく思っていました。彼女のことを守ってあげたいといつも思っていました。

友人から恋人に関係は変わり、大学を卒業し社会人となりました。お互いに希望の会社に就職できたのをきっかけに僕は彼女にプロポーズをしました。彼女は大変喜んでくれましたが、仕事が一人前にできるようになってからにしたいと言ったので、彼女の考えを尊重しました。
実際には、僕は心の中で「僕がいないとダメな彼女のことだから、仕事も長続きしないだろうし、すぐに弱音を吐くだろう」と思っていました。

しかし、彼女は弱音を吐くこともなく、会うたびに仕事でのやりがいを話していました。
そんな彼女の話しを聞くたびに自分の中になにか苛立ちを感じる自分がいたのです。
また、彼女への仕事に対する姿勢や考え方をだまって聞いていられず、「そんな考え方は間違っている」と全否定するようになりました。
そんなとき、彼女は少し困惑した顔をみせていましたが、「B君の言うとおりかも・・・」と笑顔をみせるのです。
彼女が仕事で活躍している姿を想像するだけで、自分の中で焦りを感じていました。

25歳になったときに、改めて彼女に結婚を申し込みましたが、彼女は「今、配属されているプロジェクトが終わるまでは結婚は無理」というのです。その言葉を聞いた時、焦りました。
彼女が自分から離れていくようで、せめて「一緒に暮らせないかな?」と提案したところ、彼女は喜んで承諾してくれました・・・
一緒に暮らしてわかったことは、彼女はぼくが思っていた以上に、仕事ができ、家のことも完璧にこなせる女性だったことです。
大学時代の僕が守ってあげたいと思っていた彼女はもういなくなっていました。そのことに気づき自分でも言い表せない寂しさや悔しさを感じ、彼女に怒りまで感じるようになっていました。

仕事の帰りが遅いことに苦言をいい、彼女が休日に友人と出かけることを咎め、
仕事関係の交流に口を出し、彼女のことを非難し、時には大声を出すようなこともありました。
あの日も、彼女は休日出勤で帰りが遅く、僕は自宅で待っていました。
「休みも仕事だなんて大変だな」と思っていました・・・
それなのに、仕事で疲れて帰宅した彼女に僕が放った言葉は彼女への非難や中傷ばかりで、挙句の果てには彼女が気にいり飾っていたバカラの花瓶を壁に向かって投げつけていました。
彼女はおびえて、何か違う生き物をみるような目つきで僕をみていました。
正気にもどって、彼女に謝ろうと近づいた時、
「もう、無理、これ以上は無理・・・」と言葉を残した部屋を出ていきました。

その後彼女とは別れましたが、最後に彼女とあった時言われたのは、
「もう私の知っているあなたではない。昔は私を支えてくれていたのに、いつからか私のことを自由にしてくれなくなった。この10年間で変わってしまった。だから私はもうあなたとは一緒に居られない」という言葉でした。

この言葉を受けて、なぜ彼女を自由にさせてあげられなかったのかを考え、苦しみました。僕が好きだったのは、自分に頼ってくれていた10年前の彼女であり、彼女の変化を受け入れられず自分の価値観の枠の中に閉じ込めようとしていたのです。
しかしもう彼女は戻ってきません。彼女にしてしまったことを思い返してはふさぎ込む毎日を送っていましたが、たまたまインターネットを見ていたときにここのHPを見つけました。

今の自分のままではまた繰り返してしまうのではないかと思っていた僕は、精神科は初めてでしたが思い切って受診してみました。
先生やスタッフの方に丁寧に話を聞いてもらい、グループミーティングでは同じようなことで悩んでいる他の人からも話を聞けました。
新しい考え方や今まで知らなかったことを学ぶことができ、新鮮でした。
あのままでいたらきっとふさぎ込むだけではなく、彼女に対し怒りや恨みを抱くようになり、これまでよりも酷い行動をとっていたかもしれません。勇気のいることでしたが、今は受診して良かったと思っています。

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